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インテリアコーディネーターの提案力⑤固定観念を捨てた演出方法で照明をプランニングする
廊下の照明は、中央ラインに設置するのが当たり前じゃない。
こんにちは。 ここ最近ずーーっとあまりにも忙しくて、 ブログの投稿が久しぶりになってしまいました(汗)
楽しみにしていて下さっている皆様、本当に申し訳ございません。
さて、今日は タイトルにあるように 前回に引き続き「照明」について解説したいと思います。
住宅や店舗等の廊下の照明をプランニングする際、多くの皆さんは 下記のように廊下の中央に照明を配置していませんか?
もちろん明るさも均等になりますし、不自然さもなく綺麗な仕上がりだと思います。
でも、昨今のお客様は「照明で個性を出したい」「照明をもっと活用して素敵な空間にしたい」とご希望されるケースがとても増えています。 その分私達インテリアコーディネーターにも様々な提案力が求められているのです。
そこで私は、多くのお客様に下記のようなご提案をして大変喜ばれています。本当にほんの少しの工夫をしただけです。 そう、いわゆる「固定観念」を捨てて自由な発想で「明かりを楽しむ」演出をしているのです。
具体的にどんなことかを申しますと、いたって簡単な工夫です!
廊下のように特別に明るくする必要のない場所では、あえてダウンライトを壁側へ寄せて配置します。そうすると下記の写真のように壁に光の陰影が出来て、その光の反射でほんのりとした優しい明かりを楽しむことができます。
どちらも、クライアント様からは「こんな事は思いつかなかった」とご感想を頂きました。
でもよくホテルでもみかけますよね。 こんな感じのホテル、とっても素敵ですよね。
ダウンライトを壁に寄せるので、このように絵画を飾り光を当てれば更にお洒落に演出できますね。
一部屋を一つだけの照明で明るさを確保するのが、けして一般的なわけではない。
そしてもう一つ、日本には昔から「一室一灯」というのが当たり前のような風潮がありました。今でも寝室や子供部屋、リビング、洗面室、トイレなど、それぞれ照明は一つだけというお部屋をよく見かけるのではないでしょうか。
でも、これも「固定観念」だと私は思っています。
ですから、私は照明に拘りたいお客様にはよく、下記のように一室の中に様々な照明を使って明るさを確保するという、いわゆる「一室多灯」の方法をご提案しています。 これは昨今とっても喜ばれています。
いかがでしょう。それぞれの照明が違ったニュアンスを演出して、実に個性的でお洒落な空間に仕上がっていますよね。 こうしておけば例えば、夜 TVで好きな映画を鑑賞する際には ペンダントとフロアライトを消して、ダウンライトだけであえて照度を落としてみれば、ホームシアターのような雰囲気の中で楽しむことが出来ます。
これが当たり前だという固定観念を一度思い切って捨ててみて、様々な工夫をして照明プランをご提案できるようになれば、インテリアコーディネーターとしての提案力も上がり、顧客満足度も高まっていくこと間違いなしです!
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